(ラジオパーソナリティー)
出産・育児を通して見える景色。そこには嬉しいことばかりではなく、大変に思うこともたくさんある。そんなリアルな声を聞かせてくれたのは、二児の母として、働く一人の女性として、しなやかに生きるノイハウス萌菜さん。第二子を今年2月に出産された萌菜さんの出産・育児の記録。
ー今回、乃藍(のら)さんを出産されたときのことを教えてください。
今回はすごく楽しかったです。1回目の出産時は自然分娩だったこともあって、すごく痛くて、長く感じたんですけど、今回は無痛分娩を選択していたので、もちろん痛かったですけど、みんなで楽しく話しながら、出産を迎えられました。でも、家に帰ってから初めの1ヶ月は結構大変でしたね。瑠菜(るな)が「ママ、ママ」ってなったときと、乃藍の授乳をしなきゃいけないときが被ったりすると、ちょっと「トゥーマッチだな」って感じでした(笑)。瑠菜の気持ちにも寄り添ってあげたかったし、嫉妬されないようにと思って気を使っていたんですけど、やっぱり全部はできなかったですね。
ーお子さんが産まれて街の見え方が変わったことなどはありますか?
いろいろ見えてくることが多いんですけど、特に電車に乗るのに、時間がかかるようになりますよね。ベビーバギーがスムーズに通るってなると大きな改札を通りたいけど、そこまで行くのが困難だったり、反対側から通る人が全然通してくれなかったり。エレベーターも、必要だから使うけど、人がいっぱいいたら入れないし。なので今では子供がいないときは階段を使ったりしていて、すべて必要な人のためにあるんだなって気づきました。
ー萌菜さんはあらゆるお仕事やプロジェクトをされていると思うのですが、子育てとの両立はどうされていますか?
フリーランスになった後だったのと、コロナ以降の出産だったのもあって、オンライン会議などが中心で、そのときは一緒に出たりしていました。さすがにラジオは生放送なので子どもを連れて行くのは難しいので、夫が朝担当で子どもを見ていて、私は夕方の担当で分担しています。子どもを置いて行かなくてはいけない環境なので、そこは綺麗に割り切っています。
ーお子さんの好きなところはどんなところですか?
瑠菜はとにかく面白いんです。面白さって教えられないけど、替え歌を作ったり、トンチの効いたことを言ったり。子どもといるというより、仲良しの友達と一緒にいる気持ちになります。乃藍はすごくおっとりしていて、癒しの塊です(笑)。それぞれの魅力をできるだけ伸ばしていきたいですね。
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また、プラスティックストローの代替品となるステンレスストローブランド「のーぷら No Plastic Japan」を設立や、ゴミの出ないゼロウェイストスーパーマーケット「斗々屋」のプロデュースなどを行う。そのほか、サステナビリティに関する活動を行うグローバル企業との連携プロジェクト、コンサルティング、広報を務めるなど、より持続可能で循環型のビジネスやライフスタイルを提案している。
(フリーランス・会社員)
初めてでうまくいかないことも、楽しみながら進んでいく、もりゆかさんとShiro Okuboさんご夫婦。今年3月に第一子を出産し、たくさんの初めてを絶賛体験中のふたりが話す、“失敗”と“成長”とは。
ー第一子となる日々さんを出産したときはどんな心境でしたか?
もりゆか:元々は無痛分娩で出産する予定だったんですけど、急遽帝王切開になって、目まぐるしく生まれた感じでした(笑)。
Shiro Okubo:手術時は待合室で待っていたんですけど、その時は気が気じゃなくて。ひたすらに祈りながら、やることがないのでストレッチをしていました(笑)。
もりゆか:次の日から「2時間おきにおっぱいあげてください」って言われて、身体もボロボロだったのもあって、混乱して「私がおっぱいあげるんですか!?」って看護師さんに聞いてしまったんです(笑)。退院後は実家に1ヶ月帰らせてもらって家族のサポートを受けながら子育てをしていきました。
ー初めてのことだらけで、うまくいかないこともありましたか?
もりゆか:よくオムツ替えに失敗していました。テープがうまく止まっていなくておねしょみたいになっちゃったり、夜に寝ぼけながらオムツ替えしたら全然できていなかったり。今では慣れてきて、うまくできると達成感があります。
Shiro Okubo:僕が初めてオムツを変えた時は、おしっこを発射されたんですよ(笑)。あとはミルクを作るのにも結構手間がかかるんだなって思いました。作っている間に、泣き声がどんどん大きくなって焦ってしまったり、なんとか飲ませられたと思ったら吐いてしまったり。今では要領を掴んできたので、焦らずにオム替えもミルク作りもできるようになってきました。
ーお二人は普段からKonnyを使っていますが、使い心地はどうですか?
もりゆか:仕事や家事をしないといけないときにグズったりしても、Konnyをつけると必ず大人しく寝てくれるので、手放せないですね!
Shiro Okubo:ベビーカーでは行きづらい場所へ行くときに便利です。電車がちょっと混んでそうな時間帯や、ベビーカーでは入るのが難しそうなお店に行くときとか。
もりゆか:コンパクトに畳めるから持ち運びも楽だしね。
ー日々さんのどんなところが好きですか?
Shiro Okubo:穏やかなところですね。泣いても暴れたりしないし、1日の3分の2はニコニコして過ごしてくれています。
もりゆか:ニコニコしてくれると嬉しいよね。つむじが2個あるのも好きです。この子はこんなに可愛がってもらっている思い出を忘れちゃうと思うけど、将来辛いときに今日のことを思い出してくれたらいいのになってよく思います。これから先、毎日をおもしろがって生きていってほしいです。
Shiro Okubo:自由だよ、君は。君は自由だよ。
(共に写真家)
「赤ちゃんだからではなく、1人の人間として接している」。そう話すのは写真家のもりやままなみさんと同じく写真家の齋藤陽道さん。ろう者でもある2人が、暖かな毎日を3人の子どもたちと紡いでいく日々には、まっすぐ子どもたちを見つめる姿があった。
ーあまみさんが生まれたときのことを教えてください
まなみ:お産の様子を終始撮影して残したかったので、上の子2人は助産院で産みました。今回は自宅で産みました。「日常の一コマ」として、出産の日を家族で過ごしてみたかったんです。いろんなタイミングが合って、あまみさんの誕生を見守ることができました
ー3人目の出産は、1人目、2人目とは何か違うことはありましたか?
陽道:子供たちと出産に立ち会えたことですね。それがすごく幸せでした。
ー生まれてからはどのように過ごしていましたか?
陽道:まなみのお母さんが手伝いにきてくれたので、まなみはしっかり休めていました。ぼくは上の子たちを保育園に送ったり、仕事をしていました。
ー出産後、第一子と第二子のいつきさん、ほとりさんに変化はありましたか?
まなみ:特に大きく変わったことはないんですけど、新しい発見はありました。あまみさんへの接し方がびっくりするくらい、とても優しいんです。
ー新生児の子育てでお二人が大切にしていることはありますか?
陽道:赤ちゃんだからできないとか、子どもだからできないと思うのではなく、きちんと1人の人間として接しています。
まなみ:上の子たちと比べたりしないことですね。この子はこの子なりのやり方やスピードがあるので、それに合わせていきます。
ーお子さんたちのことを「さん」付けで呼んでいるのには理由があるのですか?
まなみ:ちゃん、くん、または呼び捨てだと私たちにはしっくりこないんです。ジェンダーを感じたり、年齢差を感じるというのもあって、自然とさん付けになりました。
ー以前、聴者のお子さんを自分たちの通訳者にしたくないと話している文章を見ました。その思いを教えていただけますか?
陽道:かれらが成長して、自分で通訳をやるって言えば、やったらいいと思うんです。でも、通訳をする、させるというのが当たり前になってしまうと、親子という関係がおかしくなってしまう気がして。それは避けたいと思い、私たちから通訳者を担わせるつもりはないんです。
ー今後、お子さんたちがどのように育っていってほしいですか?
まなみ:子どもたちには産まれたときから、手や体を使って赤ちゃんでも使いやすいようなサインで話しかけています。例えば、授乳する前に片手をグーパーグーパーするのを見せる。オムツを替える前には両手をグーの形にして赤ちゃんの両腰にトントン当てる。
そうすると生後6〜11ヶ月ぐらいのときに赤ちゃんからも同じサインを送ってくれるんです。うちの子たちはこうやって体で感じる、または視覚的な言語を幼い頃から身につけています。声以外にもいろんな「ことば」があるということを認識したうえで、広くおおらかに世界と向かい合ってほしいなと思っています。
Elastech™
写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)、『宝箱』(ぴあ)。著書に『写訳春と修羅』『それでも それでも それでも』(ナナロク社)、『異なり記念日』(医学書院・シリーズケアをひらく、第73回毎日出版文化賞企画部門受賞)、『声めぐり』(晶文社)、育児まんが日記『せかいはことば』(ナナロク社)、絵本『ゆびのすうじ へーんしん』(アリス館)がある。
はじめてのことばかりの育児では、
どんな出来事だって、
小さな記念日。
Konnyは、
育児に励むママ・パパに
エールを届けたいと思っています。